水盤にひらく癒しの生活
京都の医院併用住宅の住宅部分だけの全面改装である。改装前は隣地の景観と外部からの目線を気にして、窓は常時カーテンで閉じられ、吹き抜けはあるものの、小割りの狭く暗い部屋が並んでいた。そこで庭の塀を高くすることでプライバシーを確保。カーテンが不要となり、外部と内部が視覚的に繋がることを活かし、全体をリゾート空間にしていくことを考えた。視線の行きつく庭の奥に水盤をつくり、背後に樹木を植え、内外にまたがる壁にクロボカンというバリ島産の石材を貼り、強い質感により内外をスムーズに繋いだ。吹抜けを中心にリビングシアター、書斎 、2階のカフェコーナーを配置。それぞれにファサードがあるかのような個性づけをして、吹き抜けを、相対的に外部に位置づけることで、室内の中でも内側と外側を感じさせるような構成とした。日常のあわただしさから解放される、非日常的ゆえに寛げる空間となった。