CADRE
Back to Projects list- Location
- 新潟, Japan
- Year
- 2011
建物が建つ新潟県南魚沼市六日町は冬季に2、3mも積雪がある日本でも有数の豪雪地帯であることに加え、2007年に中越大地震が起きたエリアにも近いことで有名である。我々は30代の若い夫婦のための専用住宅を設計するにあたり、大地震にも十分に耐えうるRC造とすることに加え、高床式住居として2階を宙に浮かせ、3mの豪雪にも耐えられる家にすることを前提条件とした。
広いピロティには4台分の駐車場を設け、玄関や機械設備置場も設けることで豪雪の影響を受けることはなく、2階は生活階として中庭を挟むワンルームとなっており、年間日照量は少ないものの、十分な光が注ぎ込む。また、南側に設けたブリーズソレイユは日照調整に加え、積雪を前面道路に落とす「雪庇」の役割も果たしている。リビングの大きな断熱窓は風景を切り取るフレームとしても機能し、外部との関係が断絶されやすい住環境に対して、自然環境との繋がりの大切さを強く意識させることも考慮している。