Photo © Naoomi Kurozumi

佐賀市にある認知症を主とした心療内科の診療所の計画である。このクリニックでは、患者とその家族が病気とつきあっていくための「学び」の場所として、待合いスペースを設えた。認知症を扱う場合に、患者本人とドクターの関わり合いでは不十分であり、必然的に家族も病気とつきあっていかなければならない。認知症は特殊なケースかもしれないが、家族も含めた関わり合いは高齢者医療の本質のようにも思う。

 

ここでの「学び」とは、直接的に病気やケアに役に立つ事が得られることではなく、ここを訪れる人に対して、病気と向き合うための小さなきっかけづくりである。

かつては里山や畦道でふつうに見られた、地域に自生する在来植物を植栽した庭園や「読む」というより「見て感じる」ための写真集や絵本が愉しげに陳列された30mある本棚によって、クリニックの待合いスペースを構成している。

付き添いで訪れる家族にとっても居場所になるようなクリニックは、「学ぶ」ことによって医療従事者と患者、その家族を結ぶ場となることを目指している。

Photo © Naoomi Kurozumi
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さやのもとクリニック

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Location
佐賀, Japan
Year
2014

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