写真 © Naoomi Kurozumi

小さな都市としての家
敷地は葉山の山側に位置し、緑豊かで穏やかな地域コミュニティを感じられる場所である。両親や兄弟、また多くの友人たちが住んでいるこの土地は、建主にとって特別な場所だった。それゆえに、新しい住宅を家族や友人たちが集う「千客万来の住まい」として、この土地の記憶を引き受けていこうとする想いを強く感じた。そうであれば、住宅でありながら、まちとの中間領域となる土間やテラスを都市的な振る舞いを生み出す装置としてとらえてみた。テラスのベンチに腰掛け、通りを眺めたり、テラスの縁に体を預けて佇んだり、キッチン脇のデスクで、みんなと一緒にいながら、ひとりで過ごしたりと、さまざまな「居方」をつくろうと試みている。また、通りから土間越しにテラスで走りまわる子供たちの姿はなんとも微笑ましい風景である。ご近所さんが温かく見守ることも都市的な振る舞いといえるかもしれない。「いえは小さな都市である」というアルベルティの言葉を思い出したが、家族と土地がゆっくりと重なりあって、この建築が熟成された都市になっていくことを願っている。

写真 © Naoomi Kurozumi
写真 © Naoomi Kurozumi
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千客万来の住まい

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Location
神奈川, Japan
Year
2019

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