家型礼讃

神奈川県鎌倉市, Japan
Fotografia © Kentaro Nemoto
Fotografia © Shin Yamane
Fotografia © Kazumasa Harada
Fotografia © Shin Yamane
Fotografia © Kazumasa Harada
Fotografia © Shin Yamane
Fotografia © Kazumasa Harada
Fotografia © Kazumasa Harada
Fotografia © Kazumasa Harada
Fotografia © Kentaro Nemoto
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Fotografia © Kentaro Nemoto
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Fotografia © Kazumasa Harada
Fotografia © Kazumasa Harada
Fotografia © Kentaro Nemoto
Fotografia © Kentaro Nemoto
Architects
邸宅巣箱 / 早坂直貴+斧田裕太+中村一翔
Localització
神奈川県鎌倉市, Japan
Any
2022

これは家型の力を用いて「住まう意志」を結晶化させた住宅である。

古くから使い尽くされてきた家型。その効用は数え切れない。家型を用いることは、まず町並みに馴染ませるための常套策である。そして雨仕舞の合理性から、山間では特に信頼できる形式である。このように家型は、第一に実務面で優等生である。しかしここで家型を用いたのは、その課題解決能力だけが理由ではない。

家型の真価はそのアイコン性にあると思う。その力強い抽象形態で建物をパッケージ化し、それが「家」であると雄弁に語ることができるのだ。

本計画はRC造の1階の上に、ひとまわり大きな木造の家型ボリュームが載る構成である。RC造の1階には執務や趣味のように補助的な生活に使う部屋(書斎や茶室など)を配置した。一方2階には生活基盤となる部屋(居間、台所、寝室、風呂など)を配し、それらをまとめて切妻屋根で包んでいる。2階を「家」の原型と捉えて、家型の力を借りて結晶化し、まるで神輿のようにRC造基壇の上に担ぎ上げたのだ。

昨今、コロナ禍で生活スタイルが変わり、家のスタイルも多様になった。それでも変わらないことは「家」に「住まう意志」が宿ることだと思う。建主には東京のマンション生活から移って、鎌倉で新しい暮らしをスタートしたいという強い想いがあった。その想いを家型という形式で結晶化させ、礼讃するのである。

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