House in Atsugi

Kanagawa, Japan
Photo © Takumi Ota
Photo © Takumi Ota
Photo © Takumi Ota
Photo © Takumi Ota
Photo © Takumi Ota
Architects
Naoya Kawabe Architects
Year
2008

敷地は4mほど高低差のある上下2つの道路に接続した傾斜地である。斜面のもつ高さ方向の変化と多角形の敷地形状は、この建築に表情と、生活に豊かさをもたらしている。RCの躯体を斜面に半分埋めるように置いているので、ある面からは軒の低い平屋のように見え、他方では擁壁の延長のような姿にも見える。擁壁と住宅を一体とする考え方は、コストや使用資材の削減を実現しながら、斜面に寄り添う多様な生活の場を生み出している。上下の動線は最大高低差を繋ぐ位置にあり、空気の循環を促す道でもある。その途中に設けられた性格の異なる二つのフロアは、それぞれが地面と接続されているので、生活のスタイルや状況に応じてアプローチを使い分けることが可能である。この住宅は生活の細部や環境を紐解きながら、土木的なスケールで見るような大らかさを備えている。各素材の強度、テクスチャーを可能な限り使い切ることは、その環境を生かし切ることでもある。この場所で住宅を設計するということは、できる限り即物的に斜面のもつ具体的な条件を「生活」の場に置き換えていくことに他ならない。

Related Projects

  • Shanghai Suhe MixC World
    KOKAISTUDIOS
  • Welcome to the Stage!
    Kjellander Sjöberg
  • Hovering Kan-Too – Great Bay Area Center Showroom
    Wutopia Lab
  • Stockwell-Rodríguez Residence
    Belmont Freeman Architects
  • Haunsbergstraße | 1. Preis
    Architektinnen Schremmer.Jell ZT GmbH

Magazine

Other Projects by 川辺直哉建築設計事務所

LUZ Shirokane
Tokyo, Japan
Kitaurawa Valley
Saitama, Japan
Takanawa Apartment
Tokyo, Japan
Ebisu Town House
Tokyo, Japan
House in Minamimagome
Tokyo, Japan