Photo © Masato Chiba

病院に、遊びに行こう。

ビジョンパークは、診療から研究・治療、臨床応用・リハビリまで行う神戸アイセンターのエントランスであり、公園のように様々な人々が行き交う場所として構想された。
ここで求められるものは、目に障がいのある人々が一人ではないことを実感でき、生きることに勇気を持てるような空間である。そこには、安全に楽しむための段差によって空間が規定され、目的を持った場所のみに誘導する手すりや、段差を知らせる点字ブロックはない。ここは、目に障害を持った方々がただ守られるのではなく、また病院がリスクヘッジに注力しすぎることもない。目に障害を持った人々が、自らの身体を活かして、のびのびと空間を楽しむ場所として設計をしている。

設計に際して、「目に障がいのある人の方が楽しめる空間」を目指すための試みとして、視覚に頼らずに空間を認知できるレイヤーを複数重ねた。一繋がりの家具を空間全体に巡らせ、見えない中心を生み出すこと。硬さや柔らかさの違うマテリアルを選び足裏で変化を感じ取ること。色の違いを使って、薄目で見ても領域の境が感じられる床を作ること。これらの、目に障がいを持った人の身体が拡張するような工夫を行った。見えないレイヤーの重なりは、振る舞いを見出すための地形のようなものであり、「思い思い」、「惚ける」、「打ち込む」といった様々な『居方』を生み出している。

Photo © Masato Chiba
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ビジョンパーク

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Location
兵庫, Japan
Year
2018

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