宇都宮の住宅1
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- 栃木県宇都宮市, Japon
- Année
- 2010
敷地は地方都市の住宅地。北側に4m道路が接道し、隣地三方には2階建ての住宅が隣接している。南側の2つの隣地の建物の間に出来た空地は、計画地のほぼ中央に位置し、唯一南面からの採光が期待出来る環境だ。
直射日光が得られる敷地の中央に3層吹抜けの土間を配置し、大きな開口を設け、土間に沿った各室に自然光を配分する。土間が住宅の中心になるような構成だ。この構成は2つのボリュームの間に出来た空地が土間であるようにも見えた。靴を履いたまま通り抜け出来る土間は自然光で満たされ、屋外のようなスペースとなることがイメージされた。土間の床は建物正面と同様の炭入りモルタルとし、壁については外壁仕上と似たような明度を持たせるよう配慮した。
各室は土間を介して関係し、障子を開けると一つながりの空間となる。土間にある2つの階段は、その関係を出来るだけ断たないよう、ささらと手摺を鉄筋のトラスとして物量を軽減した。