小林眼科+小林邸
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- 1999
多雪地に建つ眼科の医院と住宅の計画です。1、2階の主要な部分を医院にあて、3階と1、2階の東側が住宅となっています。モノトーンを基調としながらも、さまざまな色や素材からなるヴォリュームが並び立つかたちで構成されています。
この建築のもつ特長のひとつは待合室の空間です。診察を受けるまでの緊張と退屈を和らげるため、一部を吹き抜けにし、開口部の全面をガラスティッシュ入りの複層ガラスで覆うことによって、視力の弱った患者さんにも優しい、白く柔らかな光で満たされることを意図しました。ガラスティッシュによって散乱し拡散した光は、雪の降り積もった朝の反射光に似ています。自然光を積極的に利用することで、照明器具の数を必要最小限に押さえることができました。同時に、南側開口部の外部には、ケヤキやエゴノキといった落葉広葉樹を植えて、日射を制御する役割を持たせています。