K邸
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 兵庫, 日本
- 年
- 2000
本プロジェクトでは、21世紀を迎えさらに加速しつつある高齢化社会において、誰しもが少なからず不安に思い、できればそうありたいと思うテーマのひとつである『親と子が一緒に住みということ』について、ひとつのケーススタディとしてのアプローチを試みた。
子と親が同居することの延長線上には「老いた両親の面倒を見る」ことが予想され、これが先走ると本来の「楽しんで住む」あるいは「仲良く住む」ということが後回しになってしまう危惧がある。時には言い争うことがあったとしても、断絶には至らせないために、「対話の機会を持ち続けることの重要性」を十分に認識し、建築空間に反映可能な装置化を検討した結果、二つの世帯、二つのライフスタイルを有機的に繋げてゆくための環境装置として、「アトリウム」を中心に階段、ブリッジ、吹抜け、バルコニー、坪庭といったセミプライベートスペースを私室に至るまでの動線上に配することで、移動の度に豊かに変化するシークエンスを期待し、自然や風景との語らいがあると同時に二つの生活が「音」や「気配」といったインフォーマルな形でふれあう空間を意図している。
所在地 兵庫県
用途 二世帯住宅+アトリエ
設計 橋本健
構造設計 伊原建築構造デザイン
設備設計 M・E・C 佐藤信雄
施工 昭和住宅株式会社
規模
敷地面積:533.56㎡
建築面積:99.18㎡
延床面積:253.01㎡
建蔽率:18.58%(許容60%)
容積率:61.81%(許容200%)
階数:地上3階
最高高さ:9.90m
期間
設計期間:1999年10月〜2000年4月
施工期間:2000年6月〜2000年12月
敷地
地域地区:準住居・第一種住居地域、防火指定なし
第四種高度地域
道路幅員:東9.60m
構造
主要構造:鉄筋コンクリート壁式造
杭・基礎:直接基礎