写真 © Seiichi Ohsawa

商店街から路地に入ったところに計画地はある。東側接道で南側に3階建て集合住宅が迫っている。母の住まいと息子世帯の2世帯住宅の計画である。将来賃貸にも供する事も考え各世帯は独立した住戸として扱った。

1階に母親の住まい、2・3階に息子家族の3人暮らしの子世帯を配した。3階には子供室、寝室などのプライベートな諸室を集約し、これを1つのボリュームとして扱った。また、1階の住まいも1つのボリュームとして扱い、1階と3階をずらして重ねることで、1階の上部はテラスとなって活かされる。2つのボリュームの狭間の2階に、内外一体の開放的なリビングを配し、2つの鍵型連続面で包み込み住まいを組み立てた 。

南側隣地の建物越しに1階に光を導く為、光を求めて屋根をせり上げる。これは1階の屋根であり、2階のリビングから連続するテラス床の延長として折れあがり、傾斜した壁のような存在にもなり、南側に建つ集合住宅の共用廊下からの視線を遮る。

さらに、この傾斜壁の頂上部には、植栽を設けることで、隣地3階レベルからの視線も遮りつつ、陽を受けて木漏れ日のような影と日差しを落としこみ、陽と緑の変化を味わうことができる。

密集地での住宅建築は周囲の状況や各個人の生活の成り立ちに如何に応えていけるか、その応答力が問われていると思う。斜線制限をよけ、周囲の視線と適度に距離を保ち、かつ、陽を有効に取込みたいという命題に対し、立体的に断面の計画をする事で応えた。その場の個別解を考察し矛盾する命題に呼応することから、建築の可能性を広げていきたい。

写真 © Seiichi Ohsawa
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南雪谷の家

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場所
東京都大田区, 日本
2018

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