うしやまクリニック
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- 2012
建築がいつの頃からか装飾を脱ぎ捨て、白い箱に修練されている。デコレーションすることにも罪を感じるようになってしまった。ポストモダンとデコンストラクションの後遺症がまだ残っている。表現に意味の無いものはキッチュとされるが、意味があってもその意味すらキッチュなのかもしれない。建築が装飾を完全に脱ぎ捨て、コーディネーターにその仕事を明け渡すことが良いのかは疑問である。
さて、そうしたときに正義感を持って装飾をする方法が我々にはあるのだろうか。この建築は、その正義感を「くじ」に任せて外壁を装飾したものである。建築に少し「あそび」を取り戻したい。