善根湯×版築プロジェクト
プロジェクト一覧に戻る- 年
- 2013
瀬戸内国際芸術祭2013秋-本島の参加作品。
かつて塩飽諸島に栄えた塩飽大工の復活プロジェクトの一環として芸術祭に参加することになった。
この建築は、版築とむくり屋根によるセルフビルドの建築であり、その形から通称「とぐろ」と呼ばれている。多くのボランティアの方たちの手によって作られ、作り手の思いが地層のように表面に浮き出ている。時間をかけて土を突き固めて形を作り上げた過程は、この建築が「とぐろ=塒」と呼ばれるようになった所以でもある。
意匠は、構造として自立し、転倒しない、アスペクト比のほぼ限界をなぞるように決定されている。版築の素材のほとんどは、中まで密実に詰まった土の固まりである。