NEUT
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- 東京, Japan
- Jaar
- 2012
眼科医のご夫婦は心おきなく趣味の音楽鑑賞を楽しめる家を建てるために、閑静な住宅街に間口が小さく奥行きの深い土地を購入。RC造外断熱工法で 設えた地下のスタジオには中庭を設け、遮音性を配慮した二重ガラスを使用することで騒音問題を解決している。ドライエリアを介して注ぎ込まれる光のおかげで、地下とは思えないほど居住性が高い空間が実現している。ピロティガレージとエントランスを確保するために上部がせり出したバルコニーの手摺にはランダムな見付の木製横ルーバーを採用した。閉鎖的なデザインでありながらも十分な通風を確保。道路からの見上げの視線を遮断しながらファサードのアクセントを創りあげている。
主寝室や子供室などプライベート空間が中心の1階フロアとは対照的に、2階にはファミリールームを配置。切妻屋根のおおらかな平面形状は2つの中庭で切り取られた「くびれ」が特徴だ。ハイサイドガ ラスを介して景色や光を内部に取り込むことができるため大変開放的である。リビング横にはタイル貼壁面を境に水廻りの一室空間を配置。透明ガラスの高窓を介して木張りの天井が連続する構成にすることで、2室が分断されることなく 大らかな空間が広がっている。内部から覗く木製横ルーバーが空間の程良いアクセントとなり、プライバシーも十分に確保。室内の素材をシンプルにすることで空間にはストイックな統一感に加え、コンクリートと木材の組み合わせや切妻屋根のモチーフが独特の温かみを生みだしていると言えよう。住宅密集地であることを忘れさせるこれらのデザイン手法は都市的ソリューションの代表格と言えるだろう。