STAR Lounge
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 東京都北区, 日本
- 年
- 2015
見立ての空間
私たちSTARのオフィスビルにあるラウンジです。2000年に竣工した自作に15年後に手を加えました。
クライアントを絵に例えるとそれに相応しい額縁をデザインすることが私たちが心がけていることですが、今回はクライアントが自身であることから、私たちに相応しい空間は何かと考えた結果、寿司のごとくただ素材があるだけのように見え、その実、吟味された素材と丁寧な下ごしらえがされている。そんな空間となりました。
松が描かれた明治時代の板戸の幅に合わせ間口をきめ、カウンターとテーブルは買い付けた、長さ8m幅90㎝のアサメラ(アフリカンチーク)にあわせてデザインしました。床は通常庭に使う厚切りの大谷石を室内利用し、古板戸の背面は保井智貴さんに螺鈿の彫刻作品を依頼。つくられた国も時代もバラバラですが、無垢材という切り口で家具をコーディネートしました。