たかクリニック
千葉県, Japan
RC構造体を活かした造型の心地良さ
JR幕張駅近く。昔は漁師町だった古い街並みに、泌尿器科と皮膚科を併設するクリニックを新築する計画である。周辺は入り組んだ細い道が多く、敷地に隣接する道路も狭い。可能な限りセットバックして道路斜線をかわしつつ、建蔽率を最大限に使いきるという厳しい敷地条件で、合理的な動線にて所用室の要素を凝縮しながらも、視覚的には広がりを感じる計画が望まれた。そこで建物内部の主要な構造壁を診療部と待合室を隔てる外壁のように配置して、診療部の周囲に通路上に広がる待合室を、相対的な外部と位置づける構成とした。ワッフル天井にて、コの字の平面形状で広がる待合室を視覚的に繋げた。診察室の天井には、部屋の間仕切壁の輪郭をずらしたようなリングを設け、部屋の領域を曖昧にして、視線を奥まで誘導できるようにした。合理的な機能配置と演出にて、高密度ながらも広がりを感じる空間になったと思う。
- Architecten
- 平岡建築デザイン
- Locatie
- 千葉県, Japan
- Jaar
- 2020
- 構造設計
- 天野建築構造設計事務所
- 施工
- 株式会社 工藝舎
- 造園
- Landscape & Garden Design office 立花-rikka-
- 照明
- ピー・エム・シー株式会社